Velvet Underground "What Goes On"
土曜日(2/18)、京王井の頭線池ノ上駅の北口のnamaste asiaという、タイ・ベトナム・ネパール・インド料理屋でビールと飯を摂り、その後ふらりと向かいにある古書店に入って、 ・「ブルトン詩集」(高2で一度買って、その後売って買い直し) ・Bonne Koloc "After All This Time"(国内盤LP。高3のときの大学受験で東京に出てきて、新宿のえとせとらでアメリカ盤は購入。with O氏、I氏) ・Velvet Underground "S.T"(編集盤LP。モーリン・タッカーの写真がでかくてよい) を購入。池ノ上にはこういった目立ちはしないが、質のいいものを安価で置いている店が、ひょっとしたタイミングで見つかるところが、本当によい。 さて、帰宅して早速ターンテーブルにVelvet Undergroundを置いて聴いたわけだが、 "What Goes On" にしびれる。そういえば、ブライアン・フェリーが1977年ごろに来日した際のNHK ヤングミュージックショーの録画ビデオが海賊盤屋に出回っていて、 バックメンバーには大好きなAnn Odell嬢だとか、John Wetton やら、Chris Mercerが含まれていたりしたので、学生時代(もう20年以上前ですが(^_^;)) 何回も何回も見ていた。その、ライブ終了後のエンドロールで、Bryan Ferryのカバーした"What Goes On"が流れていたことを思い出した。 Bryan Ferry は、マルセル・デュシャンの大ガラスへのオマージュ作品、「ベールを脱がされた花嫁」で、この曲をやっていたのだなあ。 まあ、どうでもいいような思い出なのだが。 で、今日はこれを数時間、弾き語って遊んだので、これを(w)。 キーはDメジャーで、4/4拍子、エイトビート。 【I】イントロはさり気なく、Dワンコード2小節。
ギターのカッティングイメージだが、白人の退廃系文化(もちろん、Lou ReedやBryan Ferryを含みます)って、思ったよりも意外とリズムがFunk だったりするわけで、 ローポジション、ハイポジションどこで押さえてもいいんだけど、
みたいに、sus4を挟んだ16ビートでカッティングすべきだろう。 歌詞は、こちらなどをご参照で歌いましょう。 【A】パートは、
で2回繰り返し。I->bVII->IV->I のトニック→サブドミナントマイナー→サブドミナント→トニックの構造。 Lou Reedも効果的にサブドミナントマイナーを使う使い手。っていうかロックってサブドミナントマイナーなんだろうけど。 【B】パートも2回繰り返しで、
ドミナント→サブドミナント→トニックのアーメン終止。ロックだ。 まあ、これを繰り返せば一日中楽しめるという、僕が何回かこのブログで書いている 「ロックは手軽な玩具」 を証明する一曲!!みんな、弾いてみてね!!!! 【このコンテンツは批評目的によるVelvet Undergroundの音楽の引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。】 |
Robert Wyatt "Shipbuilding"
最近、最も入れ込んでいるアーティストはベルリンのマーシャ・クレラ(Masha Qrella)さんなのであるが、 彼女の音楽に触れるたびに、その「音楽的さわり心地」とか匂いから、ロバート・ワイアットの音楽をたびたび思い出してしまう。 ロバート・ワイアット「Shipbuilding」 で、今日は上記曲を。 エルヴィス・コステロと彼のアトラクションズにいた元デフ・スクールのクライヴ・レンジャーの作曲で、 80年代初頭のフォークランド紛争勃発に抗議して作られた作品。 キーはCメジャーで、4/4拍子、シャッフルビート。 【I】イントロパートのコード進行は、
ベースラインが、D->C->B->Gと下降していく心地よいライン。 Dm, Fはサブドミナントで、トニック代替のEm7に至る前にその完全5度であるBをルートとしたディミニッシュコードを 遷移コードとして置き、Bdim=Fdimでもあるため、2小節目のFからもなめらか~に遷移しています。 【A】パートは、
マイナートニックであるAmに一応転調してから、トニックC、完全4度上昇でサブドミナントFに行って、 サブドミナントマイナー代替であるbVI=Abへ移動。 半音下降してドミナントGを経たかと思うと、サブドミナントマイナー代替bVII=Bb, bVI=Abを美しく下降して、 またドミナントへ至る。 【B】パートの一回目は、
トニック→サブドミナント→ドミナント→トニックのオーソドックスな進行。 「もうすぐ私たちは船を作る仕事に駆り出されるだろう」と悲しく歌うワイアット。 そこからAパートに戻って、2回目の【B】パートは、
トニック(C)->サブドミナント(F)->ドミナント(G)->マイナートニック(Am)-> ドミナント(G)->マイナートニック(Am)->ドミナント(G)->トニック(C) とドミナント⇔トニックの揺らぎを加えて、揺らぐ不安な心理を強調。強調してから、 サブドミナントマイナー(Bb)から、完全4度上昇でIIIb(Eb)、また完全4度上昇でサブドミナントマイナーbVI=Abを挟んで、 切なさを際立たせてから、半音下降してドミナントG、完全4度上昇でCで解決という。。 美しい、流れるようなコード進行です。 戦争・政治に反対する歌や表現などには露骨なものも色々あるのですが、 「真珠を探して、海に潜ることだってできるっていうのに、 戦争で死ぬために海に突っ込んでいくなんて…」 という「静かな抗議と怒りのメッセージ」に深く共感します。 【このコンテンツは批評目的によるElvis Costello氏, Clive Langer氏の音楽の引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。】 |
牧歌組合「灯りをみつけた」
今日は、マーシャ・クレラさんのNext Timeのコード解析の続きを書く予定だったが、別件。 昨日、前職で知り合った尊敬するエンジニアN氏と、O氏と、同僚のD氏とで昼食を摂ったのであるが、たのしい会話の中、 「この人(=小生のこと)は、今まで上手く出世しそうな寸前に総てぶっ壊して生きてきたヒトだ」 というような形容をいただいた。正直、自分は自分のことを「パンクでロッカー」と自惚れていたりするので、非常に光栄で嬉しかった。 「ジャズの巨人」であったチャールズ・ミンガスが、自伝で自らのことを「負け犬」と呼ぶセンス、 親愛なる友人ミュージシャン、塚本功くんがたまにライブでカバーする忌野清志郎の「よそ者」、 「なぜいつも俺は盗人呼ばわりされるのか?」と歌う ザ・バンドの「怒りの涙」 「ちっさなイスに腰掛けてふんぞり返っている奴にはなりたくない」みたいなことを書いた宮沢賢治。 僕は、上述のような「感じかた」が好きだ。それは、ひがみではなく、生きる上で世の中と自分の距離を計り、大切にするための一種の「礼儀」だ。 僕は、大学も中退しているし、転職歴もひどいもんだ。 だけど、流浪の民であっも、一生さすらっていても、たとえ、たびたび一箇所への定住を追われたとしても、結局「これでいいのだ」と思っている。 それで、音楽を創りだした、ユダヤ人や、アイルランド人や、黒人の「感じかた」に近づけるのであれば、もし、少しでもそうなのであれば、「これでいいのだ」と思う。 さて。 このブログでも、他人の曲のことばかり書いて、過去「何故私はいつも盗人扱いされなきゃならないのか?」と身にしみる問題を起こしているのであるが、 今日は、ちょっと初めて趣向を変えて、自分の作曲した曲のコード進行を解析します。 牧歌組合「灯りをみつけた」 こころば「灯りをみつけた」 大好きなトッド・ラングレンとビル・モンローに「I Saw the Light」というこれも大好きな美しい曲があって、そのタイトルで自分が曲を書いたらどうなるかな? と思って書いた曲です。 キーはCメジャーで、4/4拍子、エイトビート。 【I】イントロパートのコード進行は、Dのワンコード8小節。主調にたいしてIIをドッペルドミナントでメジャー化して【A】パートのGにつなげます。 【A】パートは、
の繰り返し。シンプルです。V(ドミナント)から、長3度上がってVIIm(まあ、V代替ですな)、そこから短5度上昇で裏コードであるIVに遷移して、 5度下降でIに戻る。まあ、無理ののないコード進行。 【B】パートは、
の繰り返し。単純です。マイナートニックVImにいき、V-IV-Iで解決。 自分の曲なので、あれこれ客観的に書けませんが、本ブログ初めて!(∩´∀`)∩ワーイ 歌詞を堂々と掲載しておきます。
最後の2行は、郁子姉さんに手伝ってもらってますが、僕の詩です。 どうぞ、歌ってくださいねー。 |
Sonic Youth "Schizophrenia"(2)
Sonic Youth "Schizophrenia"
旧友に会いに行ったら、頭がおかしな姉が出てきた。「罪を知らない双子の兄弟を、キリストは持っていたの」と喚きながら、彼女は私が巻き込まれているトラブルを大笑いした。 彼女の明るいひとみは踊ってる。旧友は「姉は金の鎖に繋がれた売女」と言った。彼女は私に近づいて囁いた。 「骨身にしみてわかってるの。分裂症だけが、私を家に連れ戻してくれるって。 私の将来は静的。押し付けられたり、話しあったりして、体験したことばかり。 私には夢があるの。それは景色を切り裂くわ。そしてそれが舞い戻ってきて私を突き刺す予感がするの」 (ソニック・ユース(Sonic Youth)の「Schizophrenia」の大意) 自分にとって重要な意味を占める何かが、崩れ去るときの音を聴いたことがあるだろうか? 積木くずしは「ガラガラ」と嫌な音を立てて崩れるのだろうか? 僕はその音は、Sonic Youthのこの曲の中にあるような気がしている。とくに中盤からの、サーストン・ムーアの悲しいほど美しく破滅的でやかましいギターの音色。僕の人生の転換期に必ずといっていいほど、この曲を聴きたくなる。何かが崩れ去る数週間前から、なんとなくこの曲を繰り返し聴きたくなって、実際に何かが崩れる。予感は当たるものだ。 昨年後半はとくにこの曲を渇望しており、会社の忘年会バンドでも演奏したくてしかたなくてカバーした。 キーはDメジャーで、4/4拍子、エイトビート。 【I】イントロパートのコード進行は、
で、これは歌の【A】パートとも同じ。I(トニック)→V(ドミナント)→IV(サブドミナント)→I(トニック)の単純なスリーコード曲なのであるが、 トニックとドミナントのsus4がVamp特有の浮遊感、ふわっとした感じを演出しており、これが「気の狂った姉」のイメージを創り上げるのに貢献しているのだと感ずる。 ここのギターカッティングは、
1~4小節は、サスフォーで入れている4thを弦として一番低いところに開放で入れているところが、ロック!!!!カッコイイです。 カッティングしていて非常に気持ちがいい~。続きは明日! 【このコンテンツは批評目的によるSonic Youthの音楽の引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。】 |
スポンジ・ボブの音楽から
とても大好きで、見ていて全然退屈しないのに、まとめて小一時間以上じっくり見ていると必ず途中で眠ってしまう作品ってないだろうか。 僕にとってはまず、「刑事コロンボ」。全シリーズ見ているし、全作小説版も繰り返し繰り返し何度も読んでいる。本当に大好きなのであるが、一度たりとも見ている途中で部分的に寝なかった試しがない。途中で寝てしまうから、またしつこく繰り返し見るが、同じく違う部分で居眠りしてしまう。その作品の記憶は、部分部分に穴が開いたビンゴゲーム用紙を重ねあわせたような、製作者の意図とは異なった作品として、僕の記憶の中にデッチ上がっているのだろう。良し悪し、を語りたくはないものだけれども、概ね視聴者にとっての”作品”なるものは同様な歯抜けビンゴゲーム用紙のタペストリーであるような気もする。 しかし、誓って(←何に?)言いたい! 心地よい眠りを提供できる作品は名作である。概ね、駄作は人を苛つかせるものだ。眠らせてくれない。不安しかくれない。 さて、今週末、どうやら「スポンジ・ボブ」が、僕のなかで「とても大好きで、見ていて全然退屈しないのに、まとめて小一時間以上じっくり見ていると必ず途中で眠ってしまう作品」に仲間入りしたようである。 よく、次男が小学生時代、スポンジ・ボブをケーブルTVの「Animax」なんかで見ていいた。それを横で見ていて、大笑いしていた。この間、”スポンジ・ボブねた”を語る人々が数名、職場、プライベート、腐れ縁関係、共に現れていたため、「キャラクター名とかよく知らないしなあ。ちょっと纏めてみてみるか」と土曜日に「スポンジ・ボブ」のDVDを借りてきたのである。 スポンジ・ボブはBGMも最高だ。ハワイアン色が強くスティール・ギターの音色が多くフィーチャーされている印象であるが、ブルーグラス、ウェスタン・スウィング、ポルカ、カントリー、ニューオーリンズ・ジャズ、ロックまで、アメリカ・ルーツ・ミュージック目白押しで、これだけを楽しんでも心地よく寝息を立てられるzzzzzz.. いや、眠りこけてはいけない。 しかしだ。「スポンジ・ボブといえばこの歌!」「スポンジ・ボブの主題歌はあれでしょ」みたいな所謂”全ての中心となるメロディ”、”吸引するメロディ”、”引力をもつ主題曲”、”あらゆる生きとし生けるものを惹きつけ、巻き込んでしまうような魔力を持った”......しつこいな。すんません。 つまり、「スポンジボブの主題歌」、と呼べるような音楽が無いように見受けられるのである!!(←個人的に知らないだけかもしれないので、知ってる人は教えてくださいm(_ _)m さて、せっかくのスポンジ・ボブ鑑賞、何かしら「ああ、このメロディはスポンジ・ボブ風やなあ~」というお土産を持って帰りたかったものなのであるが、毎エピソード、始まる音楽は異なるし、スポンジ・ボブが活躍したり(しないか)、必殺技を放ったり(しないか)するときに彼を象徴するような音楽はナイ。本当にどのBGMも素敵なんですけどね。残念。 であるため、7エピソード入りDVD「いつだってキミに夢中」(To Love a Patty)のメニュー画面で流れている、ちょっと戦前ブルース風というか、ウェスタン・スウィング風というか、ストンプ風みたいな、チープなギターの音色がドブロみたいな曲のフレーズをコピー。 キーはEメジャーで、4/4拍子、8分音符♪♪がシャッフルしている感じ。
スポンジ・ボブみたいにへなへな~って感じにチープな高音を奏でる。どうも音源は弦楽器二本入っているみたいですが、親指を使ってベースラインも弾くとた・の・し・い! これを2,3回適当に繰り返したら、
サブドミナント(B7)をわたってから、トニックに落ち着いてフェルマータ。なんだかほのぼのするメロディで、繰り返し弾いて楽しめます。続きはまた後日! しかし、今週末多少風邪気味だったのだが、途中で何度も眠ってしまうため、上記メニュー画面の音楽がずっと流れっぱなしだった。ボブも俺もアホやなあ。 【このコンテンツは批評目的によるスポンジ・ボブの音楽の引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。】 |
これじゃ俺等が生きている事さえ無駄な気がしてきた:「ガソリン・アレイ」by ロッド・ステュワート
何もかもが上手く行かなくて、毎日毎日が。これじゃ俺等が生きている事さえ無駄な気がしてきた。 (浅川マキさんの日本語訳詞、ディヴ・グルースィン or Rod Stewart/Ron Wood作曲の「ガソリン・アレイ」(Gasoline Alley)より引用) ※Rod のアルバムでは、Rod StewartとRon Wood作曲となってますが、浅川マキさんのアルバムではDave Grusin作曲となっており、真相はよくわかっておりません。 生きることは色々つらいことも沢山ある。 先週末土曜日(2012/02/07)、下北沢のleteにおける友人ミュージシャン、塚本功くんのライブに行った。そのなかで、上記曲がカバーされていて、甚だ感動してしまって、それからずっとここ数日、浅川マキさん訳詞の「帰ろう、おいらの生まれた、あのガソリン・アレイへ~♪」が頭を離れないのである。 この曲を初めて聴いたのは弟が買ってきたロッド・ステュワート(Rod Stewart)のVertigo盤のセカンドアルバムのA面一曲目。すぐさまテープに録音して磨り減るくらいまで聴いた。 まだ子供が小さい頃、週末ともなれば奥多摩方面へドライブにでかけていた時期があった。妻しか運転免許を持っていなかったため、僕は助手席でガソリン・アレイのテープをガンガンかけて、歌っていた。彼女にかけたストレスや顰蹙と同様に、テープにかけられた圧力により、いつのまにかテープは聴けた状態ではなくなってしまった。 「たまにさ、Facesだけあればいいと思うときあるよね」と、塚本くんのライブに一緒にいったボッテは飲みながら言った。同感だ。彼は、大学時代、寮の同居人だ。1歳下で入寮してきて、僕が持っているFacaesや初期ロッド・ステュワートのアルバムを何回も聴いてギターを練習していた。もちろん「ガソリン・アレイ」も含まれていた。それを思うと、テープがひしゃげた原因は僕にだけあるのではないのかもしれない。。。。いやいや、でも、僕のせいだ、夏の暑い車のカセットデッキの中に長時間いつも突っ込んでいた僕のせいだろう。 浅川マキさんの日本語版バージョンがあることを知ったのは、大学を中退したあと、そう、塚本功くんや、山下さん、植村さんと一緒にバンドをやっていたころだ。まだ、駒場寮は健在で、子供が産まれたばかりでお金がない僕はスタジオを練習のために借りる経済力がなく、アンプを運んで駒場寮で塚本くんや山下さんとリハーサルしていた。 そのとき、練習していた部屋(北2S)に、「ガソリン・アレイ」を含んだ浅川マキのアルバムがあった。これを大音量でかけて、「いいなあ。いいなあ。これ、僕らでもやりたいなあ!」なんて、吉祥寺マンダラ2でのライブ3日前くらいに、はしゃいでいた。 結局、(フェイセズの「ウー・ラ・ラ」は自分の日本語訳詞でやりましたが)「ガソリン・アレイ」を塚本くんや山下さんと演奏することはできなかった。 というような経緯で、先週土曜日、「帰ろう、細い路地の、あのガソリン・アレイへ」と歌う塚本くんを見て、聴いて、ものすごくボッテと感動してしまったのだろう。 今日、会社の帰り、渋谷のタワーレコードで左の2枚のアルバム(Rod Stewart "Gasoline Alley", 浅川マキ "Live" )を買ってきた。そして今繰り返し、繰り返し聴いている。 実は昔、ガソリンアレイのFaces演奏版の耳コピをしてみたがあまりよく構造を理解できなかった。今回も理解できてるかできていないか自信がないのであるが、 ステュワート版は、キーはEメジャーで、4/4拍子、エイトビート。 【I】イントロパートのコード進行は、
の繰り返しなのだろう。トニック(I)のEに対するサブドミナント(IV)=Aとのヴァンプに、サブドミナントのSus4を加えた構造。 ここを過去、僕にとってのガソリン・アレイ、立川の公営団地=松中団地に住んでいたころ、 Bsus4->A->E (Vsus4->IV->I) という構造だと思い込んでいた時期があったが。。。。自分の人生と共に音楽の構造の捉え方も変わるから、音楽は面白いのだ。 この【I】パートは、歌のサビ【B】パートとも同じコード進行で、ギターのプレイもあまり変わらない。Ron Woodの卓越した悲しいスライド・ギターに耳が行きがちであるのだが、 アコースティック・ギターとマンドリン(??)のプレイも非常に美しい。複数の弦楽器がリズム隊として関わっているのであるが、マージしてみると、
みたいなフレーズ。めっちゃカッコイイ~(^O^) ロン・ウッドとロニー・レーンがギターを弾いているのだろうが、この二人には、ブルージーなパワーコードとケルト風の繊細なアルペジオをジャンルを超えて軽々と止揚する才能が非常に強くある。そこが僕は大好きです。 さて、歌が始まる【A】パートはEメジャーのワンコードで、
みたいな感じ。もっと低いところでもよさげ。まあ、ラフに適当に弾くべし!ワンコードで遊べるところが、フェイセスの音楽のよいところでもあるからなあ~。 上記フレーズ、非常に面白く、何回も何回も弾いてしまった、今夜。たしかにフェイセスだけあれば、生きてても無駄じゃない気がしてきた。な。 【このコンテンツは批評目的によるRon Wood氏、Rod Stewart氏、Dave Grusin氏、浅川マキさんの音楽の引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。】 |
牧歌組合をプログラムにしてみたら?
さて、「牧歌組合」でも過去パッヘルベルのカノンを何度も取り上げてきましたが、最近エンジニア&Perlプログラマとしての本職にて、原稿を書かせていただく機会を得ましたので、
牧歌組合をお読みいただいているかたは是非チェックお願いしますm(_ _)m。
http://perl-users.jp/articles/advent-calendar/2011/hacker/24
↑「コード進行解析をプログラム化したら?」
というテーマで作り中のPerl Module です。ぜひ使ってみてくださいな(^^ゞ
その他、
http://perl-users.jp/articles/advent-calendar/2011/casual/18
http://perl-users.jp/articles/advent-calendar/2011/hacker/10
http://perl-users.jp/articles/advent-calendar/2011/dbix/12
http://perl-users.jp/articles/advent-calendar/2011/test/6
http://perl-users.jp/articles/advent-calendar/2011/test/19
(いきなりで恐縮ですが)僕には夢があります!!!
「賢い音楽DBを作る」という夢です。その音楽DBは、単にCDや音源を売るためのものでなく、著作権使用料をもらう(笑)ためのものでもなく、
音楽を作り、音楽を楽しむ人々と、その先の”新しい音楽”のcreateに寄与できるデータベースです。
エンジニアとして働いているときも、音楽のコード進行を解析して楽器を引いている時も、blog「牧歌組合」を一生懸命書いていた(w)ときの私も、
すべて、同じ夢に向かっているのだとおもいます。
是非、BokkaKumiaiモジュールをダウンロードして使ってみてください~
https://github.com/dukkie/BokkaKumiai/blob/master/lib/BokkaKumiai.pm
こころば音楽会、吉祥寺MANDA-LA2にてスタート!!
おかげさまで自分が参加しているバンド”こころば”のライブ活動も順調に続いており、
また”笛吹き”として、東京多摩の獅子舞保存会や、お囃子保存会にも参加して、
昔からやっていた雅楽の龍笛ほか、獅子笛や篠笛も吹き始めました(笑)。
さて、5~6月の“こころば”のライヴをご案内いたします。
特に、6月2日(木曜日)の吉祥寺マンダラ2のライヴは超オススメです。
なんと、ブッキングから僕の”わがまま”を店長に聞いていただいた企画ライヴとなり、
対バンがすごい面子です。来られた皆様に絶対ソンさせません。
一人目は遠峰あこさん。
ご存じでない方は、検索エンジンで検索していただくとおわかりと思いますが
日本の民謡に新風を巻き起こしていらっしゃるものすごい女性です!
僕が昔からぜひ共演したいな…と考えていたため、お願いして快諾いただきました。
二人目は関島岳郎さん。
栗コーダーカルテットや、スリル、コンポステラ、ストラーダの日本を代表するチューバ奏者の関島さん。
昔、オルケスタ・デル・ビエントの同僚となりますが、もう20年ぶりの共演、
それも2人だけ(それも低音楽器同士)の初の共演となり、わくわくしています。
また、u-tubeに動画が上がってますので、「どんな音楽だろう?」と思われているかたは、
ぜひぜひご覧になってくださいませ。
▼銚子大漁節
http://www.youtube.com/watch?v=KJH1MakN1-I
▼灯りをみつけた
http://www.youtube.com/watch?v=4fPcfY7sC6g
▼心葉
http://www.youtube.com/watch?v=_J8SJ4zMw5I
☆2011年6月2日(木)
こころば音楽会~其の壱@吉祥寺MANDA-LA2
http://www.mandala.gr.jp/man2.html
住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町 2-8-6 第18通南ビル地下
電話:0422-42-1579
♪開場:18:30 開演:19:30
チャージ¥2000+ドリンク代
= 出演 =
〇遠峰あこ(唄、アコーディオン)
たかっちゃん(サックス) 、Mako(ピアノ)、たっつぁん(ベース)
〇関島岳郎ソロ(tuba,recorder)+ゲスト dukkiedukkie(bass)
〇こころば
中村まさひろ(vo.g) 有坂亜記(vo,鍵盤ハーモニカ,per)dukkiedukkie(b)
▼こころばホームページ
http://music.geocities.jp/kokoroba_mm/
いずれコード解析blogもまたやりますので、よろしくお願いします。
コード解析の企画「牧歌組合」をライブハウスで楽器持ち寄って
耳コピ&解説、批評しあったりしてやってみたいですよね~
やりたい人はコメントしてくださいね。
千葉民謡「銚子大漁節」
「銚子大漁節」は千葉民謡と言われている。”銚子”と付いているから、茨城かと思うが、千葉民謡とのことだ。おそらく、犬吠岬から南の千葉の長生のあたりは、文化圏的に銚子と 1868年にイワシの大群が千葉沖に押し寄せ、大漁を祝った酒盛り歌。歌詞的にも非常にオメデタイ、ファンキーなもの。 さて自分は、そんな「銚子大漁節」をアレンジして自分が参加しているバンド、”こころば”で演奏してます。 上記リンクでのコード進行は以下のようにしました。キーはA、4/4拍子。 イントロパートは、A9のワンコード。
旋律のスケールとしては、Aマイナーともとれるのですが、あえてメジャーにしました。3rd(ドかド#)にあたる音は 次は、Aパート。というかこれの繰り返しですが(笑)。「数え唄」ですからね。
1-4小節はAのワンコード。ううむ、ワンコード一発で突き進むのがこの曲の和声的解釈としては正解なのかもしれないです…下手にドミナントを挟んで、和声的輪郭を なやんだ自分が加えたコード進行が、5~6小節の、 C⇒D⇒A⇒F⇒G⇒A つまり bIII⇒IV⇒I、bVI⇒bVII⇒I 前者は、ドミナント代替⇒サブドミナント⇒トニックのヴァンプ、後者はサブドミナントマイナー⇒サブドミナントマイナー⇒トニック bIIIは、ドミナント代替と解釈されることが多いですが、サブドミナントマイナー代替ともとれるどっちつかずの和声。だから、ふたつとも、実は同じ(サブドミナントマイナ⇒トニック)進行で、 ということはつまりIVm⇔Iの、ソウルやファンクの王道、I-IVヴァンプで、ダンスミュージックや酒盛り歌は世界中共通、というまあこのブログのテーマに こころば のライブで毎回、「銚子大漁節」をやってます。ライブに来てくださいね!!! ☆2011年6月2日(木)
ライヴ是非お越しください。音楽談義しましょう!! ■こころば動画リンク:
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