千葉民謡「銚子大漁節」 | 牧歌組合~45歳からの海外ミュージシャン生活:世界ツアーに向けて~

千葉民謡「銚子大漁節」






















 「銚子大漁節」は千葉民謡と言われている。”銚子”と付いているから、茨城かと思うが、千葉民謡とのことだ。おそらく、犬吠岬から南の千葉の長生のあたりは、文化圏的に銚子と
昔は同じだったのだろうか。



 1868年にイワシの大群が千葉沖に押し寄せ、大漁を祝った酒盛り歌。歌詞的にも非常にオメデタイ、ファンキーなもの。



 さて自分は、そんな「銚子大漁節」をアレンジして自分が参加しているバンド、”こころば”で演奏してます。




こころばの「銚子大漁節」#1


こころばの「銚子大漁節」#2





 上記リンクでのコード進行は以下のようにしました。キーはA、4/4拍子。





イントロパートは、A9のワンコード。










|A9|A9|A9|A9|


 旋律のスケールとしては、Aマイナーともとれるのですが、あえてメジャーにしました。3rd(ドかド#)にあたる音は
あえてギターのアルペジオにはいれずに、A9で2nd(=B、シ)を強調して、メジャーかマイナーかわかりにくくしてみました。
日本の民謡はブルースやファンクのブルーノートと同じく、和声化して短調か長調かハッキリさせてしまうと、
いきなりつまらないものになってしまうからです。



 次は、Aパート。というかこれの繰り返しですが(笑)。「数え唄」ですからね。













|A|A|A|A|
|C-D-A|F-G-A|




 1-4小節はAのワンコード。ううむ、ワンコード一発で突き進むのがこの曲の和声的解釈としては正解なのかもしれないです…下手にドミナントを挟んで、和声的輪郭を
ハッキリさせたら、原曲の旋律の持つ力強さを表現できない。。


 なやんだ自分が加えたコード進行が、5~6小節の、


 C⇒D⇒A⇒F⇒G⇒A


つまり


 bIII⇒IV⇒I、bVI⇒bVII⇒I


前者は、ドミナント代替⇒サブドミナント⇒トニックのヴァンプ、後者はサブドミナントマイナー⇒サブドミナントマイナー⇒トニック




 bIIIは、ドミナント代替と解釈されることが多いですが、サブドミナントマイナー代替ともとれるどっちつかずの和声。だから、ふたつとも、実は同じ(サブドミナントマイナ⇒トニック)進行で、
互いに入れ替えが効きます。実際、ライブとかで間違って演奏しても違和感ないです(苦笑)。



 ということはつまりIVm⇔Iの、ソウルやファンクの王道、I-IVヴァンプで、ダンスミュージックや酒盛り歌は世界中共通、というまあこのブログのテーマに
落ち着くわけです。



こころば
のライブで毎回、「銚子大漁節」をやってます。ライブに来てくださいね!!!




☆2011年6月2日(木)




こころば音楽会~其の壱@吉祥寺MANDA-LA2

吉祥寺MANDA-LA2




住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町 2-8-6 第18通南ビル地下

電話:0422-42-1579


18:30open /19:30start


Charge \2000+drink order




= 出演 =

〇遠峰あこ(唄、アコーディオン)

たかっちゃん(サックス) 、Mako(ピアノ)、たっつぁん(ベース)



〇関島岳郎ソロ(tuba,recorder)+ゲスト dukkkiedukkie (bass)



〇こころば

中村まさひろ(vo.g) 有坂亜記(vo,鍵盤ハーモニカ,per)dukkkiedukkie (b)






 ライヴ是非お越しください。音楽談義しましょう!!


 


■こころば動画リンク:



岡田くずし


どこか胸の奥で


東京音頭


灯りをみつけた


心葉





こころば