牧歌組合~45歳からの海外ミュージシャン生活:世界ツアーに向けて~ -80ページ目

新曲コード進行メモ 2005/05/20

最新ヒット曲からコード進行を粗スケッチ。


◆L’Arc~en~Ciel /叙情詩


サビ部分:降りそそぐ~

|C#m|B |F# m|A |E |A |B |G#7|

※2小節目自信なし。多分、ということで。

|Ⅵm|Ⅴ|Ⅱm|Ⅳ|Ⅰ|Ⅳ|Ⅴ|Ⅲ7|

このバンドはやっぱ、独創性あるいい曲を書くわ。

ギターのハイトーンの響きも素晴らし。


◆ジャンヌダルク/ダイヤモンドヴァージン


サビ部分:ダイヤモンドヴァージン~

|Em-A7|D-G|C-G/B|F#m/A#-B7|

|C -D | B7-Em|C-D | E |

Em (マイナー)で始まって E(メジャー)で終わるところがミソ。(←同主調転換

ギターで作った曲ならでは、という感じの進行。


◆Crystal Kay/恋におちたら


キーはE♭。

冒頭部:であったときから、きっと~

|A♭-B♭|Gm -Cm|A♭ |B♭7-E♭|

|A♭-B♭|Gm -Cm|Fm-B♭7| E♭ |


|Ⅳ-Ⅴ|Ⅲm-Ⅵm|Ⅳ |Ⅴ7-Ⅰ|

|Ⅳ-Ⅴ|Ⅲm-Ⅵm|Ⅱm-Ⅴ7|Ⅰ |

ベースラインとハスキーヴォイスの組み合わせよし。

基本的なⅣ→Ⅴ→Ⅰの繰り返しパタン。

オリー・ハルソール、巧さと笑い

◆Ollie Halsall

Ollie Halsall

大好きなギタリスト、Ollie Halsall。

Kevin Ayers が初来日した1988年、

一緒に来日。素晴らしいギターを聴かせてくれたけど、

数年後、死んでしまった。彼のギターフレーズ、

ジャズから、ブルース、ファンクから、

クラッシックぽいの、カントリー、ブルーグラス調、

スパニッシュ風何でもありで、

それも「えっ?こんな曲調なのに、それを出す?」

みたいな弾き方をする。

滅茶苦茶巧いからこそ、ジャンルを軽々と超えていく。

だから、ずっと、Kevin Ayers の片腕だったんでしょうね。

 


モンティ・パイソンがビートルズをコメディ映画にした

 Rutles: All You Need Is Cash

に彼は俳優として(「ビートルズになれなかった男」として)も出演しています。

もちろんサントラ、4人もアイドル でも彼の演奏は聴けます。



オリーはイギリスの左利きギタリスト。

Timebox , Patoo から、 Tempest に参加。

Tempest では、ギタープレーヤーの神、Alan Holdsworth と

一時期ツインリードを張っていたこともあったとか。

このころ Robert Fripp の Centipede にも参加、

Blue Traff というバンドを率いていて Robert Fripp プロデュースで

レコーディングはされたが、オクラ入りになっているテープがあるとか。

これはいつか絶対発売してほしいです。


同時に、モンティ・パイスン系のミュージシャン、Grimms , Scaffold , Andy Roberts

などの作品に参加。お笑い音楽のなかで、アヒルの声をギターでやったりしてます。


その後、Kevin Ayers の片腕に。 旧友 Mike Patto との Boxer での名演も忘れられません。


◆名曲Stepping Out


Kevin Ayers の80年代の名作

"As Close as You Think"(Family の Poli Palmer参加)

"Deja Vu"

(なんでここらへん廃盤なんだろ)

に収録されていた印象的な曲

"Stepping Out" は、

5年程前CD発売されたOllie Halsall の秘蔵テープ
"Caves" に収録されていました。


そのアコースティック・ギターのプレイです。

Stepping Out


|Ⅳ-Ⅲm7|Ⅵm-Ⅱ|Ⅳ-Ⅲm|Ⅵm-Ⅰ|

という、独創的なコード進行が美しい。


超絶的な技巧→正しい技術は、

私たちが考えるようなジャンル、枠組みを軽々と超越し、

越えた先に「笑い」の空間を生むことを、彼の演奏は教えてくれます。

HIGHWAY61「サヨナラの名場面」と中島みゆき「ファイト」

◆盗作? or 常套句?


同僚JM氏(many thanks)情報で、盗作と話題の

HIGHWAY61 「サヨナラの名場面」と中嶋みゆき「ファイト」の

コード進行差分検証を行ってみる。


◆甲)HIGHWAY61 サヨナラの名場面/Sing A Well  


キーはD。

【A】

|D | D | Bm | Bm|

【B】

|D |Bm |D |Bm|

|G |D  | G |D |

【C】(サビ:冷たいー雨の中をー)

|D |Bm | G |A7|

|D |Bm |G-A7 |D  |



◆乙)中島みゆきファイト!  


同じくキーをDにして進行をチェック!

【A】

|D |Bm |G |D |

|Em|Bm|G|A7|

【B】(サビ:冷たいー水の中をー)

|D |Bm| G |A7|

|D |Bm|G-A7 | D |


サビ:甲【C】 = 乙【B】

乙【A】の4小節部分 |D|Bm|G|D|

の部分を倍テン(倍のテンポ)でやれば

乙【A】=甲【B】【A】
となることがわかる。


サビのメロディがほとんど同じで、

「冷たいー●のなかをー」ってフレーズが

同じだから、コレは確かに問題になるでしょうね。


サビの進行、

|Ⅰ| Ⅵm | Ⅳ|Ⅴ7|

は、パッヘルベルのカノン で説明した、

|Ⅰ|Ⅰ|Ⅳ|Ⅴ7|

進行と同じです。(Ⅳを代理のⅡmで置き換えると、

循環コード

|Ⅰ| Ⅵm |Ⅱm|Ⅴ7|

ですね。「一年生になったら」のコード進行です。)


まあ、定番中の定番で、

よく使われるコードなんだけど、サビのメロも同じですからね。。

「常套句を使ったまでだ」じゃ、言い訳にならないだろうな。



■参考サイト


サヨナラの名場面(視聴可)

実際に聞いてください。ビックリします。


■参考記事


パッヘルベルのカノン、名曲の秘密


ムーンプリズムパワー

◆月に捧げる音楽


Moon 2005/05/18


帰宅途中、今日の月が妙に綺麗なことに気づく。

白い輝きがきれい。空の色が静か。


この月光の下で。

音楽が生まれてきたんだ。

幾代もの夜を重ねて。

月を題材とした音楽について思いを馳せる。


Jazz の月は白い月。


ニューヨークの月はもっと白いのかな?

ペーパームーン 、白紙のような輝き。

だから自分もペラペラ紙になって、 "Fly Me to the Moon"

月まで飛んでいく。 


フレッド・アステアの映画「The Band Wagon」のヒット曲"Orchids in the Moonlight"。

病弱だった作曲者ビンセント・ユーマンス(Vincent Youmans) が1920年代、

アメリカで見た白い月は、蘭の花びらを美しく照らしていたのだろう。死の寸前に。

アルゼンチンの「月下の蘭」も美しく、だからタンゴのレパートリーに定着したのだ。たぶん。



Rock の月は青い月。


アイルランドからの移民が住み着いたアパラチア山脈。

アイルランド民謡からブルーグラスが生まれる。

山のなかで Bill Monroe がみたのは青い月。"Blue Moon of Kentucky"

切り立った山脈を包む、孤高な青い月。

孤独なプライドを照らす月。

この曲が Elvis Presley のデビュー曲になり、Rock が生まれた。


青い月は Kevin Ayers が落ち込んでどうしようもないときの部屋を

奇妙な青い光で照らしている。

その光のせいでもっと落ち込んでしまう、イギリス、カンタベリーの青い月。

"Everybody's Sometime And Some People's All The Time Blues"

(普通の人は時々、特定の人はいつもブルー。)

同じカンタベリーの月は、

Mike Oldfield "Moonlight Shadow" で儚く光るものの、

Soft Machine "Moon in June"  で帰郷を思う男の心に宿り、

Pink Floyd "Dark Side of the Moon" で精神崩壊していく男の足元を、

照らしていた。


月は luna 、lunatic、ちょっとした狂気。


だから、Captain Beefheart は

"Moonlight in Vermont" (from "Trout Mask Replica")

 

ベルモントの月の下で吠える。負け犬のように。


僕らの寂しさを、照らしてくれる月。


今日の月はとてもきれいだ。


# しかし、月の写真をとったのは初めてだが、かなり難しい。ぶれてしまう。

三脚必要だな。

パッヘルベルのカノン、名曲の秘密

◆出社途中の東京フォーラム中庭で


Daniel

鳴り響く「パッヘルベルのカノン」のギター演奏。

奏者は Daniel というミュージシャン。

東京フォーラムで、ヘブンアーティスト企画が開催中。

(追記:この日だけでした。。)

色んな若手ミュージシャンが路上演奏するらしい。


東京フォーラムのガラスの壁にアンプを通した

アコースティックギターの響きがとてもいい感じ(Ⅳ)でした。

思わず、会社(Ⅴ)に行かずそのまま家(Ⅰ)に帰りたくなったほど。



◆パッヘルベルのカノン


原曲は

3つのヴァイオリンと通奏低音のためのもの で、


ドイツ・バロックのオルガン音楽に貢献したオルガニスト

J. Pahcelbel により書かれました。


Cを基調とした場合、


| C G | Am Em | F C | F G7|


の繰り返し。

これに加えて、ベースラインが


| C B | A G | F E | F G |

と動きます。ど→し→ら→そ→ふぁ→み と下降していき

ふぁ→そ、と上昇し、また「ど」に戻るのです。


このコード進行はポピュラー音楽の歴史のなかで

何度も繰り返し使用されたパターンです。


例をあげるとキリがありませんが、たとえば、


・バッハ "G線上のアリア"

・Percy Sledge "When a Man Loves a Woman"

・ポリス "見つめていたい"

・はなわ "佐賀県"

・イルカ なごり雪

・Mott the Hoople "Saturday Gigs"

・KAN "愛は勝つ"

・Jackson5 "I'll be There"

・戸川純 " 蛹化の女"

・Matching Mole "O Caroline"

・Ralph McTell "Streeet of London"

・井上大輔 "風にひとりで"

・Wynder K Frog "Hymn to Freedom"

・the Beatles "Let It Be"

・Ann Odell "Children"

・Eric Clapton "Tears in Heaven"

・Procol Harum "青い影"

・Bob Dylan "くよくよするな"

・Minnie Riperton "Loving You"

・Staff "愛しの貴女"

・Television "Vinus"

・徳永英明 壊れかけのRadio

・BORO 大阪で生まれた女


などなど。。

(コードは部分的に違いますが、概ね、ということでご了承を)


昨日、音楽は「アーメン終止」と「おじぎ終止」に大別できる という

話をしましたが、今日は、この名曲、

「パッヘルベルのカノン」のコード進行を分析してみます。

この曲を知れば、音楽の骨格がつかめると思うのです。


◆曲の構造


ローマ数字で書いた場合


| I V |Ⅵm Ⅲm | Ⅳ Ⅰ| Ⅳ Ⅴ7|


になります。

この進行をもっとシンプルに抽象化してみましょう。


2小節目のⅥmと Ⅲm はI の代理コードとなります。

 I  = ど、み、そ

 Ⅵm = ど、み、ら

 Ⅲm =    み、そ、し

という和音ですから、2音の共通音があるからです。


これを当てはめると、


| I V | Ⅰ | Ⅳ Ⅰ| Ⅳ Ⅴ7|


という進行に抽象化できました。


次に、Ⅰ→Ⅴ→Ⅰという進行に注目しましょう。

これは Ⅰ→Ⅰというワンコード進行を仮想Ⅴ変換したものです。

よく同じコード内で、「ど、そ、ど、そ」とベースが弾いているのを

聴いたことがあるかと思いますが、それと同じ理論です。

3小節目と4小節目にかかる Ⅳ→Ⅰ→Ⅳも、

同じようにⅣ→Ⅳと抽象化可能です。


つまり、


| I  | Ⅰ | Ⅳ | Ⅳ Ⅴ7|


という型まで抽象化可能。

4小節目に食い込んでいる部分を取り除くと


| I  | Ⅰ | Ⅳ | Ⅴ7 |


となります。

コレが「音楽の骨格」になるのです。



◆トニック、ドミナント、サブドミナント

#お詳しいかたは我慢してお読みくださいね:-)


Ⅰと、ⅣとⅤ7.つまり、ど、ふぁ、そ。

すべての音楽のコード進行はこれから成り立つ、と言われます。


Ⅰ=「ど」の「トニック」は最も安定した3和音

私たちのHOME, 我が家のようなもの。

(我が家が居心地悪い方々、すみません)


Ⅳ(ふぁ、ら、ど)=「サブドミナント」の響きは、

「ど」を含むのでちょっと和らぐが「ふぁ」という

ちょっと不安な響きが混じる。学校や、会社のようなもの。


Ⅴ7(そ、し、れ、ふぁ)=「ドミナント」の響きはⅠからみると

半音違いの不協和音である「し」を含み不安定。

通勤、通学電車や、会社でのトラブルのようなもの。

落ち着きません。落ち着かないから何とか家に帰ろうとします。

家に早く帰りたい気持ちが、7th というテンションを生みます。

7thが混じる理由は、


Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ 


の進行において、

「ふぁ」がⅣ→Ⅴの共通音となって進行を滑らかにし、

「ふぁ→み」の下降ラインがⅤ→Ⅰの進行を滑らかにするため。


基本、音楽はⅠから離れ、Ⅰへ戻っていくドラマなのです。

私たちの日常と同じです。


このたとえ話、基本はは↓の受け売りです。

著者: 宮脇 俊郎
タイトル: ギターの理論に強くなる本!―全てのジャンルのギターの理論に役立つ知識

↑この本、すごく勉強になります。



◆まとめ

このような最もシンプルな音楽の構造、

和声進行の上に装飾として成り立つテンションと、

美しいベースライン。


この構造美が永遠に私たちの胸をうつのでしょう。


パッヘルベルのカノンを

ギター初心者向け(そうでもないか?)にアレンジした譜面は

↓がいいと思います。

著者: 斎藤 まもる
タイトル: ギターで弾く クラシック名曲アルバム Vol.2 全曲タブ譜―付


■関連記事

・ G線上のアリア

丸大ハンバーグ

音楽のわかる本(1)

オー・キャロラインを日本語で歌う

バッハのプレリュード

仲間由紀恵がひらめいたときの

「風にひとりで」をギターで弾き語り

波田陽区ギタープレイ解析【補完計画1】


■関連リンク


Daniel 公式サイト


■関連商品



カノン100%パッヘルベルのカノンによる天然果汁の詰合わせ

パッヘルベルのカノン / オン・パレード


補遺

1) Ⅰ→Ⅴの部分を

逆循環コード(下降4度進行)と解釈する場合もあるようです。

「落ちる気分」と評論してありましたが、書籍名は忘れました。


2) 2005/05/19 Procol Harum "青い影"追加。 モコマキ さん感謝。



☆音楽解析の続編は『コチラ』 にて!


仲間由紀恵がひらめいたときの

Trick がテレビスペシャルと映画で復活する、と女房から。

テレ朝で見たらしいのだが、

あの『ごくせん』の仲間由紀恵主演…」と紹介されていたらしい。

何を弱気なってんねん、テレ朝。


Trick は毎週楽しみに観ていた番組なのですが、

名フレーズと言えば、仲間由紀恵がひらめいて、

スイスイと推理進めはじめるときの、

あのフレーズをギターで。


Trick2  

テンポは速め、120/分くらいで弾いてみると気持ちいいです。

基本は、セーハのDmコード(5~7フレット)。


●==

=●=

●==

==●

●==

===

5  6  7


これに1小節目 13th(=6th) となるBの音を小指で7フレット乗せる(いい響きです)。

2小節目はそのまま小指を8フレットにずらし、m7thのCを入れる。

3小節目で7~9フレットにポジションを移動、

(Gのコードですね)


●==

=●=

●==

===

===

===

7  8  9


小指で10フレットのDの音を加えます。

4小節目で元のポジションに戻り、小指で第2弦の8フレット、

Gを加えて出来上がりです。


綺麗なアルペジオですね。。。


先日波田陽区ギタープレイ解析【補完計画1】


 音楽は大別して2つにできる。

 おじぎ終止 (Ⅰ→Ⅴ→Ⅰ)か、

 アーメン終止 (Ⅰ→Ⅳ→Ⅰ)だ。


という話を取り上げました。

つまり音楽の終わり方には


 そー→どー(例:学校の朝礼)

 ふぁー→どー(例:アーメン)


の2種類しかない、ということです。

この分類ではトリックの曲は


 |Ⅰm|Ⅰm|Ⅳ|Ⅰ|

となり、アーメン終止グループ、ということになります。

初めマイナーだったコードが最後メジャーで終わっているのは

アクセントだと思うのですが、こういう進行パターンは美しいですね。


疲れた体にやさしい、フレーズです!

新作での阿部寛との絡みが楽しみですね。



トリック


著者: 蒔田 光治, 林 誠人, 堤 幸彦
タイトル: TRICK―Troisi`eme partie

#今日は会社でDNSトラブルあったり、帰宅の中央線で

古い音楽関係の知り合いにあったりで、これから夕食。。。

騒音おばさんのR&B解析

多少古いネタだが、奈良の騒音おばさんがBGMとして用いていたのは

以下のオムニバス(←最近はコンピレーションとも言う)

アルバムらしい。



V.A(タリア, ファット・ジョー, ジン, ロスコー,
ロミオ, ジャネット・ジャクソン, クレイグ・デイヴィッド)
V.I.P.ホット・R&B/ヒップホップ・トラックス

そこで今回は、

おばさんのメロディライン

このアルバムに収められたリズムがどのくらいマッチしていたか、

和声学的に研究することにした。


研究採譜↓

引越しメロディ


まず、第一行、メロディライン(以下メロAとする)に注目しよう。

誰が言ったか知らないが、関西弁は元々ブルーノートを孕んでいる、と言う説がある。

メロAのライン(in C ハ長調)も、

E♭ のブルーノート、

B♭のm7thを含んでいる。


黒人音楽に合うわけだ。


第3行はアルバムに収められた

Thalia "I Want You" のベースライン。


|G - C | E - Am|


の繰り返しだが、リズムも和声的にも、メロAは外れていない。

曲に合わせてメロを口ずさんでみたら、どのくらいバッチシくるかが

体感可能だ。


第4行もアルバムに収められた

Romeo "It's all Gravy " feat. Christina Milianのベースライン


|Dm - Em | Am |


こっちもメロAと相性がいい。

さすがに数年間の鍛錬の中で、

単なるBGMではなく、メロAはBGMと融合して

音楽的な何かを創造していたようだ。関西のひとつのラッパーだ。

それが毒だとしても。


# 上記2曲いい曲なのです。音楽に罪はないです。

シャキシャキ感のあるヴォーカルが素敵な

タリア(Thalia)嬢は、ラテン・ポップ界からR&B界に参入した歌姫。

Thalia feat. Fat Joe
I want You(期間限定) (CCCD)


Romeo "It's all Gravy "  でフィーチャーされている

 クリスティーナ・ミリアン(Christina Milian)は、

端正なヴォイスがとても素敵。


クリスティーナ・ミリアン, ジャ・ルール
クリスティーナ・ミリアン

エロジャケに気をつけろ【連載第3回】

今週末懲りずに3回目。

多分5年はネタが尽きないでしょう。

(なぜか女性読者に人気アリ。)


Dana Gillespie

Danna Gillespie/Weren't Born a Man (RCA APLI-0354) 1973年
黒と紅のコルセット。

デヴィッド・ボウィのレーベルから出ており、

彼の'Andy Warhol’を歌っています
(同じ曲は Andy Warhol にも収録されているよう) 。

ポップになり損ねた Nico のような歌い方です。

Robert Palmer/Some People Can Do What They Like

ジャケ裏で女性は下着を脱ぎ散らかしていて、

ワンピースだけ着ています。エロい。

この人の歌は、よく「ソウルの本質がわかっていない」と

酷評されますが、優秀なセッションメン(Bob Babbitt や

Neil Hubbard)の演奏目的で彼のレコードを聴く分には

そんなに気になりません。



Linda Lewis/Woman Overboard  1977年
ネオUKソウル界でも見事復活したリンダ嬢。

70年代後半の過渡期の作品で、

自信なさげな感じのする一品です。

乳首見えてます。

↓彼女の作品ではHummingbird 面々が良いサポートをしました。

Hummingbird

Hummingbird/We can't Go on Meeting Like This 1974年
モーテルでマッタリする訳アリの男女。

元Jeff Beck Groupの面子が結成したファンクバンド

Hummingbird の2作目で、ドラムをあの巨人

Bernard Purdie が叩いている!

素晴らしいファンクロック。超オススメですが廃盤。

透けブラ ブラ透け

Dyan Diamond/In the Dark (MCA VIM-6178) 1978年
韓流ブームの一端を担うというキーワード、

透けブラ、乃至 ブラ透けの一品。

アメリカにありがちなポップ・ロックですが、

パブロック系の音にも近くて、

なかなかいい感じです(廃盤)。

バクダッド・カフェ Calling You をギターで…

◆何度観てもなける映画

バクダッド・カフェ です。

夫婦生活に破局を迎えた中年婦人が、
砂漠の中の小さなモーテルに

辿り着いて始めるコメディアン生活。

どう見ても先の希望のない状況のなかで、

小さな楽しみを見つけて生きていく。

絶望のなかで見つけた笑い。

思わず笑ってしまっているうちに、

涙が流れている、といった映画。

絵が滅茶苦茶キレイです!

Jevetta Steele の歌う

Calling You

※サントラ
※ジェベッタ・スティール
コーリング・ユー・フロム・ジェヴェッタ
に入っています)

この(超)名曲はキーボード奏者 Bob Telson の作品。

キレイなコード進行です。


【A】冒頭部分

|B♭M7 |E♭M79 | Gm7 | Cm79 |

の繰り返し。

E♭は ♭5 かな?


【B】サビ(あああああああああああいむこおおおお

|C7 | F7 | A♭M7 | Gm79|


この第1小節目のコードが(約10年間)よくわからなかったのですが、

Eの音が鳴っているので、いきなりCm→Cという展開をしていると思います

(間違ってたらごめんなさい)。


あとは間奏の【C】【D】の構成です。


レコーディングにはギターが入っていませんが、

ギターで弾いてもとても切なくバクダッド・カフェの世界に浸れます。


Calling You Tab 1

(いつもながら汚い画像ですみません。。。)


A パートのポジションは基本以下のかたちだけでOKです。

Calling You Finger 1

割とカンタンに弾けると思うので、試してくださいね!

美しいコード進行に心から癒されマス。


■関連記事:ショーシャンクの空に  青春デンデケデケデケ

☆音楽解析の続編は『コチラ』 にて!

エロジャケに気をつけろ【連載第2回】

好評につき今週末は2回目の開催。

Natty さんのレゲトンブログ 最高です。勉強しなくちゃ。


Pulp

Pulp/Something Changed #1(Single) 1996年
もろイギリスのバンドの音。
グラムロックから Jesus and Mary Chain に至る

歴史が裏付けしたよな、端正な音。
中央のリボンが象徴してます。
同じ曲はDifferent Class に収録されています。

Blink 182/ Enema Of The State 1999年
赤いブラジャーを見せつけるナース。
ギター・パンクの王道っぽい音。
3ヶ月に一回は享受したくなるような元気なサウンドです。

カリフォルニアのバンド。ノリノリ。

Sexopolis

V.A../Sexopolis   1997年
70年代フランス・レアグルーブのコンピレーション。

フレンチ・ポップ、ファンクが入ってます。
如何にも「お」フランスっぽいむっつりスケベ

(↑偏見?)っぽい曲多し。
ひねた感じが確かにレア・グルーブ。

Olympic Runners Olympic Runners/Out of Front 1975年
イギリスのディスコバンド、オリンピックランナーズは、
フリートウッド・マックなどを売り出した Mike Vernon が
結成した企画色の強いユニットでした。
しかし Pete Wingfield や Joe Jammer ら英国の誇る
超一流ミュージシャンが在籍していました。
音はモロ、UKファンク→UKソウルっぽい、
暑苦しさが控えめな、いなたいファンク!
(超オススメですが残念ながら現在廃盤)

Roomful of Blues/Hot Little Mama   1980年
戦前のジャズを思い出すようなサウンド。
ウェスタン・スウィングっぽいかな?
このバンドは先日 書いたBonnie Koloc

(Phil Upchurchがベースを弾いていた
シカゴの女性シンガー)のバックを務めた時代があり、
そのアルバム(『Wild and Recluse』)もオススメです。