天津木村 エロ詩吟フレーズ解析
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吉田松蔭 、藤田東湖 の詩吟を見てきたが、現代詩吟を語るうえで欠かせない存在、天津木村のエロ詩吟フレーズを解析しよう。こちらの演奏 をコピー元として引用する。
5小節目最後の音値はコードG#mのルートの半音上のAで、b9テンション、あるいはI#dimというディミニッシュコードを入れてもよいだろう。木村氏のプレイではこのb9テンション(or 補助音としてのディミニッシュ)が非常に巧く活用されており、揺れる心境、繊細な性意識を表現していると言えよう。 それは6~7小節でもっと顕著になる。
というIm-Idimというトニックマイナーと補助音としてのディミニッシュの揺らぎ。ホーミーのように歌われ、半音の”擦る”(雅楽用語)部分が、聴き手の脳髄を刺激する。そしてクライマックスの8小節。
この部分の和声的解釈は非常に難しい。ベースとしてG#m(Vm)は確実と思うのだが、絶叫部分で、Dの音が混ざっており、これはG#のドミナント(5th=D#)を半音下げたもの(b5, 或いは#11)となる。この部分を曲の終わりと考えるなら、あまりに不安で魑魅魍魎。どのように解釈すればよいのだろう。これでは音楽は終止しない。 いや、まだ曲は終わってないのだ。この8小節目までに天津木村氏が提議した「あるかもしれない」ケースに対して、「あると思います」という結論が入るのだが、その部分をコーダとし考えると、シックリくる。「あると思います」部分はキーC#mで
と、マイナートニック(Im)とドミナント(Vm7)を行き来しつつ、そこにテンションが混ざっていると解釈できるだろう。
詩吟は日本のブルースなのかもしれない。 ■関連記事: 木南晴夏→捧吟「楠公墓前の作」(吉田松蔭)に至りつぼいノリオを想う
【このコンテンツは批評目的による天津木村氏の音楽の引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。】 |
ギターソロ捧吟「楠公詠史」(木南晴夏-楠木正成 音楽街道をゆく:藤田東湖とFairport Co
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死ぬまでにやってみたい夢がある。サンディ・デニー(参照 )らフェアポート・コンベンションが行った偉業、「民謡の電気化/電子化」である。木南晴夏をモチーフに行っている音楽紀行はその境地までいつの日か至れるだろうか。今はただただ一人で、自分の部屋でギター・アンプのBOOSTをONにして、これまで収集した「桜井の訣別」や楠木正成を取り巻く詩吟や音頭を弾いてみるくらいの本当に小さなこと(9w)しかできないのであるが…。 フェアポート・コンベンションの民謡(British Traditional)の電気化は以下のように評価されている。
フェアポート・コンベンションがダイスキな反面、高校生時代「なんだ、単にエレクトリックギターなど電子楽器をアンプにつないで演奏しただけでしょ?」と感じる部分もあったのだが、「古典音楽の電子化・電気化」は、音楽情報・譜面のXML化等、文化を後世に伝えるためのIT化・国際化という視点で考えるべきかと今は考えている。それが、「時代を超越するリリシズム」、「過去の記録の保管」。 そのリリシズムのため、日本の民謡をギターフレーズ化してアンプに繋ぎ、木南晴夏嬢をモチーフとした音楽街道をゆく。ロバート・ジョンスンやチャック・ベリーのフレーズは、晴れた夏の日に河内音頭を踊る我々にとっては借り物でしかないのだ。 てなわけで、先日「楠公墓前の作」(吉田松蔭) という詩吟のエレクトリック・ギターフレーズ化を実施したが、今日は引き続き、藤田東湖作「楠公詠史」の詩吟メロディをエレクトリック化しよう。演奏サンプルはこちら を参照した。 冒頭部分をギターでコピー、無理やりコードをつけてみると
基調はD#mマイナーとして解釈でき、挿入される ・IVm(サブドミナントマイナー=G#m) を除外して考えると、この音楽の骨格となるコード進行が浮かび上がる。
つまり、bVI7-Im(サブドミナントマイナー→マイナートニック) e:●==● B:●◎=● G:●◎◎= D:●◎◎= A:●=◎= E:●=== 11121314flet ◎はコードBの部分で入れる感じ。 幕末、楠木正成は倒幕の志士にとって「マルクス」が如き存在であった。尊皇攘夷推進派のイデオロギーであった水戸学の中心人物、藤田東湖はあたかも「革命歌」として、この音楽をつくったのだろう。木南晴夏から始まり、阪急平野、楠木正成を経て、幕末がリンクする「過去の記録の保管」の旅は続く。 ■関連サイト: 楠公詠史(なんこうえいし) ■関連記事: 木南晴夏から楠木正成に至る
【このコンテンツは批評目的による藤田東湖氏の音楽の引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。】 |
ワコール 「ラランの歌」(2007)
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完全武装&装備した女性に絶大な敬意を感じる。先日ワコール着けて無敵になる女性像 を語ったが、それは、「デトロイトの女性、ブラジャーが弾丸をそらし命拾い」 と、女性の命まで救う。 シュールレアリズムは「解剖台の上でのミシンとこうもり傘の偶然の出会いのように美しい!」というロートレアモン『マルドロールの歌』第六の歌の一説を、シュールレアリズム活動の旗印としていたが、ブラジャーにおける繊細でソフトなレースとハードなワイヤーの出会いも美しくシュールリアルであり、現実を超える事象を生んだのであろう。 せっかく2009年版LALANのテーマをコピッたので、本日は、2007年菊川怜嬢が出演した「ララン~密かにささえるブラ~」 の「ラランの歌 (櫛引彩香(クシビキサヤカ)さん作品)」のコード進行を見る。歌詞はこちら を参照。
【A】
キーはC#メジャー。骨格は「I-V7-VIm7-IIm7」。トニック(I=C#)から、ドミナント(V7=G#7)へ長5度上昇(長4度下降)して、ちょっと「落ちる」感じを表現。反対に、長4度上昇だと昇天する感じ。次にトニック代理(VIm7)へ長2度上昇して、そこからサブドミナント(IIm7=D#m7)へ長4度上昇して、「昇る」感じ。その後本来であればツーファイブとしてV7が入るところを省略している。 ■関連記事: ラランの歌 ■関連記事: ワコール「LALAN」(2009春・夏)と鏡像段階
【このコンテンツは批評目的による櫛引彩香(クシビキサヤカ)氏の音楽の引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。】 |
ギターソロ「桜井の訣別」(木南晴夏-楠木正成 音楽街道をゆく:大阪府島本町)
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先日、木南晴夏から楠木正成に至った 際に、みなみらんぼうバージョンの「桜井の訣別」を取り上げたが、筆者は兵庫県神戸育ちということもあり、湊川神社のお祭りでそのメロディをしばしば聴いていたことを、思い出し、急に懐かさを感じた。ついついギターで「桜井の訣別」のメロディを弾いてみる。 日本史にそれほど詳しくなくても、「足利尊氏 vs. 楠木正成のバトルは、初め楠木優勢、その後、尊氏が九州で味方を得たため勝者となった」というオオマカな流れは知っているだろう。さて、「桜井の訣別」はどのバトル・フェーズを描いた音楽であるのか。楠木正成と足利尊氏の戦いを簡単にまとめると(参照 )、
約7ヶ月という短い期間にこれだけのイベントが発生していることに驚く。「湊川の戦い」の前に、正成が桜井駅(大阪府島本町)で、11歳の愛息・正行に郷里に帰るよう命じる場面(「太平記」)があり、そのフェーズを対象に描かれたのが「桜井の訣別」である。敗戦覚悟の出兵と親子の愛がクロスする。 今日は「桜井の別れ」のイントロ的フレーズを、ギター・ソロにアレンジしてみる。キーはCメジャー。
「桜井の訣別」は敗色濃厚な楠木一族の潜伏開始の序曲だ。だからこそ、底知れない悲しみとともに、”いつの日か”という不屈の闘争精神が描かれているように想う。その志はあたかも「ワルシャワ労働歌」など革命歌にも近しいものを感ずる。「桜井の訣別」を軍歌、として右翼的観点からのみ捉える見方もあるかもしれないが、音楽は「右翼/左翼」「保守/反動」といった概念で簡単に分けて捉えるものではない。それは新撰組のありかたと同じである。 楠木という姓から木南という姓へ改名しての潜伏。大阪府島本町から神戸市湊川への道、通過する豊島郡(池田市、豊中市も含む)。木南晴夏という一人の女優から、大阪の音楽形成史が見えてくる。 ■関連記事: 木南晴夏から楠木正成に至る
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草なぎ剛 in 檜町公園「シンゴー、シンゴー」フレーズ解析
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新聞報道等において、草なぎ剛氏は檜町公園 にて、 「シンゴー、シンゴー」「バーカ、バーカ」「アイャァァ」 と叫んだと報じられているが、本日は、「シンゴー、シンゴー」フレーズを解析してみよう。 無論私はそのフレーズを現場にてリアルタイムに聴いたわけではない。想像するほかはなく、こちらの過去音源データ より分析、想定を行うこととする。
上記音源より草なぎ氏が「シンゴ」と発言してる箇所を、まずサンプリングしてみよう。映像の19~20秒目の部分をギターフレーズ化する。
であり、Aメジャーのブルーススケールに配置されているため、Aメジャーコードとして和声化可能だろう。(1)はブルーノートだ。A7 13 としてテンションを交えてもグー。 映像・音源サンプルでは確実に草なぎ氏の声/フレーズであるか否か確定しづらいが、当該場面を精査すると、 稲垣吾郎→同フレーズが流れているときの映像で口が動いていない。彼のフレーズではない。
ここに、東京赤坂檜町公園での2009年4月23日深夜、演奏者が極度の状態であるという前提条件をもとに、発せられたであろうフレーズを再構築してみる。
元来、草なぎ氏の音声は倍音があまり出ていないように想うため、重音とすべきか否かは悩んだのであるが、逮捕時「シンゴー、シンゴー」と絶叫と報じられているため、敢えて重音とした。最後の音価は、ルートAに対するbVIIであるGを混ぜて、草なぎ氏の孤独と悲しみと都会のブルーズを表現したつもりである。 弾きまくってみると、草なぎ剛氏と、赤坂警察署、そして全日本の「別にええんやないの。家宅捜索までしなくて…」と同情するものたち全てが競演するコンサート会場(in 檜町公園)があなたの目の前に現れるはずだ! 東京ミッドタウン周辺では、休日や週末様々なコンサート等が催されたたりするが、「シンゴー、シンゴー」のshoutは、たぶん史上最大の白熱ライブであった。 ■関連リンク: 日刊スポーツニュース ■関連記事: SMAP 草なぎ剛&香取慎吾 Duet曲「僕の冷蔵庫」と檜町公園批評
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木南晴夏→捧吟「楠公墓前の作」(吉田松蔭)に至りつぼいノリオを想う
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一人の人間の成長を取り巻く環境から音楽を語る”木南晴夏”音楽街道をゆく。「楠木正成と正行親子の対面、合同の踊り」に至りズートホーン・ロロを想った 私たちは、「東関戸区と下分区の両町の飾り物、楠木正成と正行親子の対面、合同の踊りを披露」 にて、幕末の志士、吉田松蔭氏の楠木正成の思いにたちどまり、つぼイノリオ氏に想いをはせる。 詩吟の冒頭メロディをギターでコピーしよう。キーはGマイナー。イントロのメロディは、
非常にリズムがつかみづらい。雅楽のように4拍目がモタっとするため5拍子のように聴こえるのかもしれないが…。 コード進行的には ・マイナートニック(Im=Gm) ・ドミナント(Vm=Dm) の基本マイナースリーコードで、これにドミナントの代理としての IIdim(=Adim) が加わる。 このフレーズから想起されるのは、つぼイノリオ氏の「吉田松陰物語」。河内民族の執拗さと同様、吉田松蔭は苦労しました。 ■関連記事: 木南晴夏から楠木正成に至る
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草なぎ剛&香取慎吾 SMAP Duet曲「僕の冷蔵庫」と檜町公園批評
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音楽街道をゆく、そして公園道草、かつマッパ(by かしこ ではなくて dukkiedukkie)。 私が勤めている会社は東京の某ミッドタウンにあり、窓から檜町公園(東京都港区赤坂)を見下ろすことができる。一昨日、出勤したら若い社員(私の部下様)が窓際で騒いでいる。「どないしたんや?」と聞くと、例の草なぎ剛氏逮捕の件で公園にテレビ局取材班がたくさん来ているとのこと。「お前らも裸なって、公園行ってこいや」などと発言する最悪の上司が私。 檜町公園は赤坂の都心につくられた非常に美しく品のよい公園で、暖かい昼休みには芝生で弁当をとり、食後ゴロリと寝そべってひと時の休息を取るのが気持ちいい場所。 映画に出てくる公園に例えるならば、ジェフ・ベックとジミ-・ペイジ共存時代のヤードバーズが出演したミケランジェロ・アントニオーニ監督「欲望(Blow up)」に出てくる公園のイメージ。 あるいは、関西の公園にたとえるならば、木南晴夏嬢生誕地、豊中市の服部緑地に似た雰囲気がある。なにより”空気のにおい”が何となく似ている。都会のエアポケットのような、「新しく人工的に造られた」公園のイメージ。服部緑地の記憶は幼少の頃の記憶(around 1970)のものなので、現在は違うかもしれないが、偉大なる経営者小林一三氏が造った阪急平野 における”息抜きスポット”と、都市計画的に構築された東京ミッドタウンは、その成り立ちにおいて同じベクトルを持っているような気もする。 檜町公園は、高級マンションや高級ホテルに囲まれているため、13:30ごろで完全に日陰になってしまい昼寝しているとちょっと肌寒くなるところがタマニキズであるのだが。しかし、ちょっと歩くと司馬遼太郎が「街道をゆく」の「赤坂散歩」で描いた氷川神社の静寂で身を包むことができる。なんとなく幸せだ。マッパ、裸になる気持ちもわかる。
草なぎ氏が警察官に取り押さえられる際「シンゴー!シンゴー!」と叫んでいたと報じられている。その”友情”を物語るかが如き、草なぎ被告と香取慎吾氏のデュエット曲、「僕の冷蔵庫」のコード進行を解析してみる。こちらで試聴 できるようだ。歌詞はコチラ に掲載されている。キーはBメジャー。コード進行は結構複雑で、解析難易度は高いと思える。歌パート(Aパート:「アメリカ映画~」)から見て行こう。
【A】
骨格は「IV-IIIm7-IIm7-I」の「乙女のポリそー進行」 のドミナント省略版。2小節目のD#m7(=IIIm7)は、I(=B)の代理コードである。音価はそれぞれ、
と多少「食って」いて、ファンクっぽい曲調を強調する。ファンキーなベース&ギターが素晴らしい。「チョコミント~」のBパートが、ちょっとトリッキーかつ美しい構成で 【B】
となる。1~3小節は
だから、サブドミナント→トニック代理というオーソドックスな進行。4小節目のVI7(=G#7)は、5小節のドッペルドミナントとしてのメジャーコード化。 IIm7-IIIm7-bVI7-Vm7-bVI7-V7 であるが、これは本来、 IIm7-IIIm7-V7 サブドミナント→トニック代理→ドミナント、で単純に済むところに、9小節目の bVI7-Vm7 を7~8小節目に挿入するという手法だろう。「夜中に突然君が来ても~」という優しい気持ちから生まれる”ひとりごと”、内心からのつぶやきのような歌詞に見事にマッチした手法である。夜中に突然マッパ、というシチュエーションにも適合するかもしれぬ。 続いてCパートは 【C】
で、IIm7-V7-IIIm7-VI7。IIIm7はIの代理だから、循環コード。Dパートは 【D】
で、IIm7-V7-Iのツーファイブ。 このころのSMAPの曲はジャンル分けすると、フィリーソウルというか、ファンクっぽい感じでとてもよい。様々な素晴らしい仕事をされている作曲者、CHOKKAKU氏ならではの極めてハイセンスな楽曲である。
■関連サイト: Wikipedia CHOKKAKU ■関連記事: 宝塚歌劇団「すみれの花咲く頃」或いは木南晴夏 in 阪急平野四角形
【このコンテンツは批評目的による森浩美氏、CHOKKAKU氏の音楽の引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。】 |
大後寿々花&マイケル・ジャクソン in あいくるしい「ベンのテーマ」
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4月初め、ケーブルテレビ TBSチャンネルで野島伸司脚本ドラマ「あいくるしい」の一挙放映があり、見直した。本放送時(2005年4月10日~6月26日)は飛び飛びでしか見ていなかったのに、原田美枝子さん演じるお母さんが死んだときの竹中直人のトランペット演奏etcには号泣できたものだ。再度見ても泣けた。 このドラマのサブストーリーとして展開するのは、真柴家の次男・幌(演:神木隆之介)が7人の「虹色の戦士」を召集する物語。「虹色の戦士」7名は、当時の優秀な子役たちが召集されており、まとめてみると、 ■虹色の戦士 in あいくるしい
この「子供っぽさ」がとてもとてもとても「あいくるしい」のである。この、「見る人」の記憶をクロスさせ、何かを錬金術のように連想させるような構成力は、野島脚本ならではと思う。相乗効果のように”7人の虹色の戦士”の物語を彩る。マイケル・ジャクソンは8人目の戦士のようである。そう本日は「ベンのテーマ」のイントロをコピる。キーはFメジャーだ。大変、繊細なフレーズ&プレイだ。
■関連リンク: ベンのテーマ 歌詞 ■関連記事: 木南晴夏 as マナミ in 「セクシーボイス・アンド・ロボ Voice 5」&大後寿々花
【このコンテンツは批評目的によるDon Black氏、 Walter Scharf氏の音楽の引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。】 |
木南晴夏→「楠木正成と正行親子の対面、合同の踊り」に至りズートホーン・ロロを想う
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先週末、自分が住まう町の町内自治会の会合に出た。妻が体調不良とのことでの代理で初出席となる。「ほとんど自治会役員の面子が替わらず、マンネリ化していて。候補者はいませんか?」と訴える役員の面々。挙手せず俯く自分がいる。「仕事で土日がダメな場合もあるし、定年退職してからでないと…」と心の中でつぶやく。
自治体、地域共同体の崩壊。そんなことばはもう陳腐化するほど、重い現実として私たちの目の前にある。「イベントは地域センターでの盆踊りくらいでして…」と自治会役員。 一人の人間の成長を取り巻く環境から音楽を語る”木南晴夏”音楽街道。「楠木正成から江州音頭に至る」 を経て、今日は、「東関戸区と下分区の両町の飾り物、楠木正成と正行親子の対面、合同の踊りを披露」 をとりあげる。この音楽の出自、楠木一族との関連については理解していない。ぜひご教示を。とりあえず、メロディラインをギターでコピってみよう。
I-IIm-IV-Vm I-VIm-IIm-I と、トニック(I, VIm)、サブドミナント(IIm, IV)、ドミナント(Vm)をめぐるスリーコード解釈。だがコード進行の基盤となるのは、
I-IV のI-IVバンプで江州音頭 と同じ。ザ・ダンス音楽のためのコード進行。 さて、このフレーズをぜひ弾いてみてほしい。弾いてみたらわかるのだが、あの伝説的ギタリストのフレーズに近しいものを感じないだろうか? そのギタリストとは、キャプテン・ビーフハートのマジック・バンドに在籍し鋭いスライド・ギターの嵐を聴かせていたズートホーン・ロロ(Zoot Horn Rollo=Bill Harkleroad)先生のことだ。 キャプテン・ビーフハートの音楽のフレーズは、譜面で産まれるものでなく、ビーフハート隊長の”口承”でズートホーン・ロロらメンバに伝えられたといわれている。また、ビーフハート隊長が中語の京劇など、アジア音楽に対して大きな興味を持っていたこともインタビューで語られている。そしてビーフハートの音楽は(踊るのはなかなか大変だと思うが)実はダンスミュージック。「楠木正成と正行親子の対面、合同の踊りを披露」がキャプテン・ビーフハートの音楽に思えてこないか? 崩壊する共同体、失われていく他者との関係性のなかで、木南晴夏-楠木正成-ズートホーン・ロロという関係性の音楽街道を旅するわれわれ。その街道を”ダリの車”で走り抜けろ。 ■関連記事: 木南晴夏から楠木正成に至る
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新垣結衣「十六茶」
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悪しきことに、また、客観的視点で見ると「キモイ」ことであることは重々承知しているのだが、一特撮ファンからの目で見れば、新垣結衣は、いつまでもShibuya 15の”エマ”だ。ドラマ「」のエンディングテーマ(この曲、Funky なギターのフレーズも秀逸で、将来的にコピーしたい)で優秀なボーカリストとしての才能が証明された今でも、新垣結衣は”エマ”だ。 さて、本日は「カラダにオハヨウ、十六茶」と新垣結衣嬢の元気なあいさつから始まる、アサヒ飲料株式会社 十六茶のCM音楽のコード進行を見てみよう。 公式サイト で聴くことができる元気のいい吹奏楽だ。キーはCメジャー。ビートは三連シャッフル。チューバの響き心地よい前奏は、 【I】
ベースラインは基本的にその和声のルート→5度の行進曲パターン。 終始部分(コーダ)のフレーズは、
■関連リンク: 十六茶 CMライブラリ ■関連記事: オダギリ・ジョー「若武者」
【このコンテンツは批評目的による十六茶コマーシャルの音楽の引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。】 |