ヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)"I'm Waiting for a Ma | 牧歌組合~45歳からの海外ミュージシャン生活:世界ツアーに向けて~

ヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)"I'm Waiting for a Ma



























 さて、「ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの引力渦巻く六角形」にしばらく我々はとどまるべきなのだ。
退廃と、「進化なるもの」「前向きなるもの」との距離をしっかりと測るために。
「25歳にもなったのだから自殺してしまいたかった」と語るAll the Young Dudesの少年は、今、この時代のぼくらの目前に居るのである。
すれ違っているのである。
 だからこそ、「ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの引力渦巻く六角形」にしばらく我々はとどまるべきなのだ。

 
 そこで今日は、ジョニー・デップのパートナー、ヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)の1992年のアルバムから、
Velvet Underground のカヴァー曲、「I'm Waiting for the Man」
のフレーズを練習しましょう。

 キーはDメジャーで、4/4拍子、エイトビート。


【I】イントロ・パートは、





|D|G|


のいわゆるI-IVヴァンプで、この部分のビート、フィーリングが命の曲です。ギターのフレーズは、抽象化すると、





Music wrtten by Lou Reed
Tabbed by dukkiedukkie(Masataka Koduka)
  4/4
D G7
+ + + + + + + +
e:-2--/7-5-----5---|-----3-1---0-----|
B:-3--/3-3-----3---|-0-3---0---0-3-1-|
G:-2---------------|-0---------------|
D:-0---------------|-0---------------|
A:-----------------|-0-2-------------|
E:-----------------|-3---------------|



みたいなフレーズの繰り返しで、この粘っこいフレーズがLou Reed特有のグルーブ感を作り上げています。
また、このヴァネッサのアルバムは、レニー・クラヴィッツがプロデュースしており、このギターも彼の音楽センスがにじみ出ている気がします。

 さて、歌に入って【A】パートのコード進行は上記【I】と同じ。
【B】パートは、







|D|F#m|G|A7|

 トニック→代替マイナートニック→サブドミナント→ドミナント
のオーソドックスな展開ですが、4小節目はAmでやってもいいし、Amb5+11みたいな感じで弾いてもよし、の
「ドミナントセブンスは基本どんな音が混ざっても不協和音に聞こえにくい」という特性を120%活かして楽しめる感じ。

 
 フレーズ的には、




Music wrtten by Lou Reed
Tabbed by dukkiedukkie(Masataka Koduka)
  4/4
D F#m
+ + + + + + + +
e:-2--/7-5-----5---|-------2---------|
B:-3--/3-3-----3---|-----2-----2-----|
G:-2---------------|---2-----------2-|
D:-0---------------|-4---------------|
A:-----------------|-----------------|
E:-----------------|-----------------|
G A7
+ + + + + + + +
e:-------3-------0-|-1---------------|
B:-----3-----3-3---|-2-3-1-----------|
G:---0-------------|-2-----2---------|
D:-0---------------|-2-------3-0-----|
A:-2---------------|-0-----------3---|
E:-3---------------|-----------------|




 みたいな感じ。弾いててたのしいフレーズです。

 しかし、昔この曲はLou Reedが歌ってたからか「同性愛の歌」って噂もあったりしたのですが、ヴァネッサが歌うと超可愛らしいですね!
 

 ということで、ジョニー・デップも、ヴェルヴェットの磁場にいます。




このコンテンツは批評目的によるVelvet Undergroundの音楽の引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。】