YUI "Oh My God"
月~金は毎日死ぬ ほど忙しい。人生でこれほど労働時間を割いたことはないほど、である。 またまた古い話になってしまうが、正月、福岡の宗像にある妻の実家を訪れ、義理の姉一家と車で熊本の温泉へとでかけた。 義理の姉は、基本的にJ-Pops(←綴り、正しいか?)のファンで、というか、おそらく歳を取ってきたら洋楽を買いに出かけるよりもJ-Pops(←綴り、正しいか?)をインターネットからダウンロードしても音楽なんて実は楽しめると思うので、そのライフスタイルを選択しているのであろうが、まぁ、つまり、最近のJ-Popsが目的地へと辿り着くまでの約5時間、エンドレスに流れていたわけである。 そこで、YUIのアルバムを丸ごと、初めて聴いた。物凄くよいのである。 何がよいかと考えると、ブリティッシュの女性シンガーのような声質なのである。声質のみならず、曲も、レコーディングも、プロデュースされた音楽も、ブリティッシュの香りがするのだ。それも、トラディショナル~パンク~ニューウェイヴ、70年代中盤から80年代初頭にかけての。 例えるなら、アン・オデル(Ann Odell)。ロクシー・ミュージック(Roxy Music)のブライアン・フェリー(Bryan Ferry)の「東京ジョー(Tokyo Joe)」のイントロのストリングスをアレンジした才媛。声質は非常に軽くて、POPを絵に描いたように軽くて細くて繊細で神経質な感じがして、ちょっとロリ入ってて、爽やかだけど、どこかしら微量の毒がある。また、例えるなら、ケイト・ブッシュ(Kate Bush)。あるいは、「エヴィータ(Evita)」のジュリー・コヴィングトン(Julie Covington)。とにかく、イギリスの女性シンガーソングライターの匂いが、YUIの音楽にはあるのだ。 また聴きたくて、「My Short Stories」というアルバムを買った。残念ながら義理の姉の車内で流れていたものとは違ったが、このアルバムもよい。 特に好きなのは、「Oh My God」。キーはFメジャー(トニック代理のDmのほうが目立つものの)で、 Aパート、
Bパート、
Cパート、
AパートとサビのCパートは同じで、 IV-V-IIIm7-VIm7の「サブドミナント→ドミナント→トニック」の3コード代理系。ここが非常に心地よい。YUIは他の曲でもこのコードパターンをよく使用しているようだ。 義理の姉によると、女房姉妹と同じく、YUIも福岡県出身らしい。よくわからんが、なんとなく、よいことだ。
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【このコンテンツは批評目的によるYUI氏の音楽の引用が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。】 |